2010年6月22日火曜日

とても イイコト がありました





昨日は「運命の日」だったと思う。

 だって25年もずっと憧れていた人に初めて会えたのだから。

 「運命の日」と言っていいと思わない?



 憧れの人は N設計室の永田さんという建築家。

「住宅特集」のリニューアル記念第一号  -永田昌民 営みの輪郭- を祝っての会だった。



 奇抜で人を驚かせるような住宅も多い中にあって

 彼の作品はいたって地味で質素。(・・・に見えるだろう)

 派手な仕掛けや身に余るような空間はどこを探してもない。

 便利さや合理性に価値をおいた設備を追いかけたりもしない。

 それでも、あきらかに永田さんの設計した住宅からは
 
 人の心地よい居場所の匂いが伝わってくる。



 8年程前に偶然が重なって

 彼の設計した住宅を訪れる機会を得たが

 その中に入ったとたん、やわらかくちょうど良い温度のもので

 優しく包まれているような気分になったのだった。


 
 昨夜は編集長や著名な写真家などそれはそれは凄いメンバーだったのだが

 最後はみんなただの酔っ払いに。

 

 仕事机の横にはいつも彼の作品集を置いて眺めてきた。

 25年間もの間、憧れていた人。

 だからこそ、会うのがちょっと怖かった。

 だけど

 やっぱりこれからもずっと憧れの人。

 




 最後にどこかのご年配が私の横に来てこう言った。

 「住宅をコツコツ設計することの意味なんて考え始めても

  答えはでないけど 

  住宅をコツコツ設計していく人生はかなりいい人生だと思うよ」
   



 そうですね・・・・・


 これまで仕事を共にしてきた同朋、工務店やお施主さん、編集人や写真家、それからご家族に

 囲まれてお酒を飲みまくっている永田さんはホントウに素敵だった。(MISAKO)

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