2011年8月5日金曜日

夏の時間

私の朝は、決して早いとは言えない。

これは職住近接(一致)のSOHOの数少ないメリットだ。

普段は仕事を開始する9時から逆算した時間まで寝ている。




でも、夏は違う。

夏の朝は気持ちが良い。

太陽が上がる前の爽やかな空気は貴重な時間。

ジョキングしても良し、犬の散歩ももちろん良し。

最近は食器棚や下駄箱の中、本棚の並べ替え等

少しづつ毎日場所を決めて掃除。





こんなふうに季節によって、そして一日の時間帯によって

風や光、空気感が違うことを私に教えてくれたのは祖父母の生活だった。

夏の朝は早く、太陽が上がる前に朝顔に水をやった。

冬にはしない「お昼寝」も夏の特権だったように思う。

ほおづきと鈴虫を必ず買って、東側の廊下の窓際に置いた。

夕暮れは西日があたらないそこに腰掛けて、

鈴虫の音に耳を傾けつつ一休みしたものだ。

そして、夜には蚊帳の中に入って眠るのが楽しみだった。

その頃の私は特別なイベントなど必要とせず、祖父母との夏の生活にワクワクしていた。

ゆるく、静かな時間が流れていた夏休みの生活。




いつでも明るく、いつでも一定の温度、

設備の普及により生活は均一化へと向かう。

だけど夏になると思い出す。

季節の変化を自然に受け止めて、

添うように生活していた祖父母のこと。

(Misako)