2017年8月1日火曜日

明野設計室 New Blog へお引越し

7月末に明野設計室一級建築士事務所のホームページを

リニューアル致しました。

それに伴いBlogもお引越ししています。

新しいブログはこちらへ。

http://tm-akeno.com/blog/


HPリニューアルに際し、

WEB制作会社PACTREE(株) 楢崎さんはじめ

お施主さんの方々にもご理解ご協力をいただき

本当にありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2017年7月22日土曜日

【雑誌取材】「haru_mi」+「ハグみじゅうたん」

たとえ居心地の良いマイホームでも、

季節や気分によって模様替えをしたくなることがあります。

いや…長い時間いる場所だからこそ、なのかもしれません。




本日は朝から(株)扶桑社さん発行の「haru_mi」という季刊誌と

ハグみじゅうたんを作っているCOBLIN(株)さんによるタイアップ取材が

自宅で行われました。

    「haru_mi」
     http://www.fusosha.co.jp/magazines/haru_mi/
     

     COBLIN  株式会社
     https://lohas-rug.com/



私も普段から敷物は好きで、

数枚を季節によって敷き替えていますが

もう20年近く使っているのでそれもマンネリになりつつあります。

今日は、自分以外の人が選んできてくれたじゅーたんが敷かれるのです!




いつもよりちょっと大人っぽく、きりっとしまった表情の居間。


グリーンのものに変えると、空気がさっと軽くなりました。




そして、次は小さな丸テーブルのコーナー。

普段は何も敷いていないのですが…



じゅーたんを敷くだけで、まとまりが出てとてもいい感じに。

いつも見慣れた風景だからこそ

こんな簡単に雰囲気が変わることに今更ながら驚きます。





それにしても

写真を見ていると静かな現場に映りますが、

カメラの手前はこんなにたくさんの人が…なんと私達含め合計10名。






今時は、撮ったと同時にPCでチェックできるので、

撮りこぼしがないのですね。





最終的には全部で5か所、

異なるじゅーたんを敷いて撮っていただきました。

食堂では驚くような敷き方のテクニックも披露され…。





発売は9月1日とのこと。

先の楽しみがまたひとつ増えました。


(Misako)









2017年7月21日金曜日

ARTOY 2017 響


この写真、なんだと思いますか?

あるものを上から見た姿です。




視点を横にずらしていくと…




答えは恐竜でした。

さらにこの恐竜はどのくらいの大きさだと思いますか?






最長で10センチ足らず、

なんと1ミリにも満たない段ボールを重ねて作られています。

これは、ご夫婦で設計事務所を開いている

友人・村尾さんの作品で、彼女がモチーフ設定から

設計・作成まですべてひとりで行っています。




先日、彼女が参加している展覧会「ARTOY 2017」に

行ってきました。

毎年テーマがあり、それにあわせて新作が発表されます。

今年のテーマは「響」。







らくだのキャラバン。

背景に映る影がわくわくしますよね。




 きりんの親子。

親子の首のラインが流れるようにつながって、

美しいと思いませんか。

「響」が伝わってきます。



ユニークな着眼点や緻密な造形力、

それを段ボールに置き換えていく設計力…

すごいなぁといつも感動します。




更に「いいな」と思った人は

工作キットを買えるようになっています。

完成品を売るのではなく、あえての「工作キット」。

これは「作る喜び」を味わってもらいたいという

作ることが大好きな村尾さんからの無言のメッセージだと

受け止めています。




と言うことで、私も「らくだの親子」をひとつ購入。






たぶん、展示品みたいにきれいにはできないだろうな~。

でも、夏休みの宿題を思い出しつつ

楽しんでチャレンジしたいと思います。

(Misako)






2017年7月14日金曜日

餅まきでお祝いを

突然ですが、
上棟式に屋根からお餅を撒く風習を知っていますか?

私の父の小さい頃にはどのお宅もやっていたようで、
近所の上棟が楽しみだったとよく聞かされていました。

由来については、
間違ったことをお伝えしてしまうといけないので、
詳しく知りたい方はWikiへ…


「餅まき」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%85%E3%81%BE%E3%81%8D


先日上棟を祝って、この「餅まき」ならぬ「菓子まき」が
お施主さんのアイデアにより現場で行われました。

へいごうしを飾り、
まずは、四方をお神酒、塩、お米で清めます。






その後、いつもは宴席へ…となるのですが、
気がつけばタイミング良く
今回は道路にどこからともなく子供達が次々と現れます。







最初はチラホラ…だったのですが、
わずか15~20分程度の間に最終的には20人くらい…?
いや、もっと。
30人近く集まったのではないでしょうか!






いまかいまか…と空からお菓子が降ってくるのを
待ち受ける子供達。

私もなんだかドキドキします。

お施主さんから、
最初に上棟の意味のご説明をいただき、
大工さんと一緒に


ぽ~んっ!







青空と上棟を済ませたばかりのマイホームをバッグに
お菓子が撒かれます。


あっという間にお菓子はなくなり、
時間にして10分足らずのできごとだったと思います。

けれど、子供達にとっては(私にとっても)
一生記憶に残るのだろうなと思います。

そして、このお家にちょっと興味が出て
「進んだな~」とか「どんな色になるのかな~」とか
気にしてもらえたら嬉しいなと思います。

一気にちびっこ現場監督がたくさんできた感じでしょうか。





事務所を始めて18年、餅まきは何回か経験させていただきましたが
身内で行うことが多く、
こんなにたくさんの近所の子供が集まったのは初めてです。

いいものですね。





欲を言えば、私も子供達の中に混じりたかったです。

(Misako)

2017年7月11日火曜日

週末、明日館にて・・・。


梅雨とは思えぬ暑さの先週末、
以前事務所で働いていた安原君の結婚式に
ご招待されていってきました。

入籍から1年半…というのが何とも彼らしい(笑)


会場はご存じの方も多いと思いますが、自由学園明日館。
どうやら新郎がこだわった場所のようです。

  



かのフランク・ロイド・ライトが100年近く前に設計をし、
現在は重要文化財に指定されています。



お式は人前式で、メインのホールで行われました。



後ろから差し込む光が、新郎新婦ふたりのシルエットを
美しく浮かび上がらせていました。



その後は、外へ出て青空の下、フラワーシャワーで祝福を。



披露宴はスキップになっている階段を上がった部屋で開かれました。



ここは当時も食堂として利用されていたとのこと。
こんな素敵な空間で食事をしていた学生がうらやましい限りです。

あらためて建築の持つ力を認めずにはいられません。





高校時代の親友のスピーチに、とても嬉しそうな笑顔。
実は彼はWEBの会社を自営していて、
事務所のHPを製作してくれています。




お二人を囲んで記念に一枚。
いい写真が撮れました。


余談ですが、左端に派手なネクタイで写っている
建築写真家の中川さんですが、
終始「着るものの判断を誤った…」と後悔していました。




さて、
おすそ分けにいただいた百合の花の香りが
今日もまだ部屋いっぱいに拡がっています。





いつまでもお幸せに。

応援しています。

(Misako)


2017年7月6日木曜日

1年検査のお楽しみ


昨年7月にお引渡しをしたS邸、早くも1年が過ぎ、
工務店さんと共に「一年検査」に行ってきました。


1年間本当に経ったのかな、と思うほどきれいな室内です。






階段を上りながら天井を見上げると…


        
あっ、見つけた!

左の鳥はお引越し後にうかがった際に既に飛んでいましたが、
右のしずくはなかったような。

奥さまにお聴きすると、
やはりその後気に入って購入された新作だそうです。




この梅雨の季節にとっても素敵です。

上から見るとこんな感じに。
手前のスチール製の昆虫もいいですね。

少しづつ空間の余白が、住まい手の色に染まってゆきます。
そんな光景を目の当たりにするのは
幸せのひとことに尽きます。



ところで、
このレッドシダーの壁の後ろにはコート掛けになるように
壁に凹みを作りました。




当初は、ハンガーをそのまま掛けていただくつもりで
内部をへこませ引っかかるようにしていたのですが、
どうやらフックを掛けてそこに掛けていただいているようです。

 違和感なくぴったり納まっているフック。
手に取ってみると、裏にスポンジが貼ってありました。




お施主さん曰く
「板に傷がつかないように、自分で貼りました」とのこと。

脱帽です。
住まいを大切にしていただいているお気持ちが、
伝わってきますね。


1年検査は、主に壁の入隅と軒天材の塗装の割れが
不具合としてあがりました。
近々工務店さんがメンテナンスに入ってくれます。

メンテナンスをしながら、
時間が経つほどに良い家に育てていただけることを
確信したひとときでした。

(Misako)







2017年6月28日水曜日

あれから11年

先日、11年前に設計をさせていただいたお施主様から

外装メンテナンスの件でご相談の電話がかかってきました。


事務所を開設して18年目ということで、

以前のお施主様から時々このような

メンテナンスや

改装のご相談をいただきます。




みなさん、ご自宅を大切にお使いになっていただいている様子に

たいへん嬉しく、そして自分達自身のずぼらさを反省し、

お電話をいただいた後は、せっせと掃除をしてみたり…。




そしてそんな久しぶりのお電話の際に、

最近のご家族の様子をちょこっとお話いただけるのが

何よりも楽しみです。

施主「そういえば、設計の時にお風呂は小さくしても

   洗面をちゃんととった方が 

   いいと言ってもらったのが良かったです。」

私 「えっ?そうでしたっけ…」

施主「美佐子さんが言ったんですよ~。

   お風呂に子供と一緒に入るのは一時期だからって。

   本当にそうでした。

   あっという間に子供たちは成長して

   今は洗面所が混んでいます。

   洗面を広くしておいて良かったです。」



…そんなことを言ったのですね、私。

思わず「その節はすみませんでした…」

と言ってしまいました。けれど、

現在はご納得いただいているようで、

本当に良かったとホッとしました。






住宅は長い時間過ごすところ。

その間には

いろいろなことがあるのだと思います。

設計という仕事は

年をとっても仕事も人生も経験を

重ねることが活かされる仕事。




これからもお施主さんといろんなことを

話し合っていきたいと思います。


 *写真は満開となった庭の紫陽花です


(Misako)














2017年6月21日水曜日

【雑誌掲載】「住む。季刊夏号No.62」発行:(株)泰文館

梅雨入り宣言から何日目でしょうか。

暑く雨の降らない毎日に、

庭の紫陽花はどれだけ雨を待ちわびていたことか。

今日は朝から雨、やっと梅雨らしい一日となりそう。




そんな朝、新聞を取りにでると

もうひとつ、待ちわびていたものがポストに届いていました。

それは「住む。」という雑誌。




他の住宅やインテリア雑誌とはちょっと趣が異なる本。

表題の「住む」ということは、

「住まい」という形と切っても切り離せないことだとは思いますが

必ずしもイコールではなく。

つかみどころのない、けれど生きることそのものとも言える

人々の生活を写真や文章で紹介しています。




今回の特集は「内と外をつなぐ家。」

当事務所で設計監理を行った藤枝のお住まい

(HP/WORKS/EFH参照)での生活が掲載されています。




本日発売です。

http://www.sumu.jp/



竣工時とは違った確かな生活のある住まいが

そこには映っています。


(Misako)








2017年6月15日木曜日

遺す、引き継ぐ


 福島県いわき市で5年間に渡って行ってきたお仕事が

ついに今週お引渡しとなりました。

お施主さんは先祖代々海に関わるお仕事を生業にされているご家族。

「先祖代々」ということも「海に関わる」というお仕事の内容も

私の日常にはない感覚で、

別世界のお話はいつもたいへん新鮮でした。



築百年以上の母屋の建替えでしたので

たくさんの建具や木材を形を変えて遺すことにしました。

その一部をご紹介します。


まずは、欅の建具と引出しです。

壁一面にあったものを一部だけ別の形で組み替えました。





玄関のコーナーサッシの内側には、

美しい組子の建具を設えました。





その反対側には欄間とセットの引違い戸。

この向こう側が居間食堂となります。



そして、

今回最も大切に引き継がれたもののひとつが、神棚です。






畳の大きさから、神棚の大きさがわかることと思います。

この神棚を祀る為に

和室の天井高さが3.6メートルも必要でした。

この物理的な大きさは

そのまま生活や心の中を占める大きさなのだと思います。





廻りに使われている建具はもちろん、

神棚や床の間の地板もこれまで使ってきたものを

挽き直して引き続き使っています。



地域や家族、職業等に関する風習やしきたりが、

つながっていくことは本当に大切なことのような気がします。




設計から竣工までの5年間という時間は決して短くはなく、

お打合せを進めていく傍らで

ご家族構成にもいろいろな変化がありました。




お引き渡しの日に

広い居間でハイハイをしていたお子さんも

数年後には建具にまつわる思い出話を聞きながら

神棚に手を合わせる日々が日常になるのだと思います。


(Misako)




2017年6月5日月曜日

【イベント】OZONE「借景のある家」展に行ってきました

4月24日のブログにあげたOZONE(新宿)で
開催されている「借景のある家」展。



6月1日からは後半にはいり
当事務所の模型も展示されましたという連絡を頂戴し、
先週末、行ってきました。







新築ばかりではなく、リノベーション等様々な方法によって
周囲の環境を風景として取り入れた住まいがずらり。

やはり図面だけではなく、模型があると迫力があります。
写真の撮影が原則禁止なのでお伝えすることができず残念です。


自社のものだけは撮影OKとのことでしたので、
ご紹介いたします。





こんなふうにパネルと模型を展示しています。
今回は屋根を外さなくても中を見ていただけるように
模型を斜めに切って断面で見せています。

        



OZONEの方がより見やすいように高低差を
つけて展示してくれていました。

いつもいろいろと考えていただき、ありがたいことです。

他の設計事務所の方ともお話する機会を得て、
良い週末となりました。


会期は6月20日までですので、
お時間あるかたは是非およりください。

(Misako)



2017年6月1日木曜日

【雑誌掲載】「Garage Life7月号」(ガレージライフ)発行:㈱ネコパブリッシング


今日は楽しみにしていた「ガレージライフ」の発売日です。

3月にお引渡しをした国立のお住まいが

6ページに渡って紹介されています。





普段はなかなか手にとることのない個性的な雑誌。

ページをめくると、

「家」の写真じゃなくて、

そこにはまさに「生活を楽しむ様子」が写されています。

文字通りガレージライフ!







その一例として紹介されたことは嬉しい限りです。

お施主さんはご夫婦共にアンティークなデザインがお好みです。






素敵な家具が置かれた他のお部屋も掲載されていますので

よろしければ、本屋さんにお立ちよりの際は

ちょっと覗いてみていただければ幸いです。

(misako)





2017年5月25日木曜日

ぶーすこ、永遠に

先日、出版社さんと打ち合わせをしていた時のこと。

親しいライターの方に

「今日はぶーすこちゃんはどこにいるのですか?」と

聴かれました。

ぶーすこは一緒に暮らしていた黒いラブラドールのこと。

ライターさんが最後にぶーすこに会ったのは、昨年11月のことで、

ぶーすこはその後12月に17歳3か月の生涯を閉じました。






事務所の開設からずっと傍らにはぶーすこがいました。

だからここにお越しになったすべてのお施主さまは

ぶーすこに会ったことがあると思います。

中にはぶーすこの「すこ」の字をとって、

愛犬に「すこっぷ」と名付けてくれた方もいました。

時には現場に同伴させていただいたこともあります。

みなさんに大変可愛がっていただき、

早くお伝えしなければと思っていましたが、

なかなか言葉にできずにいました。






アクティブで、好奇心旺盛で、センシティブな一面もある犬でした。

最後の半年は寝たきりとなってしまいましたが

それでも最後まで「らしさ」を失わずに生き抜きました。





亡くなる直前に「レトリバー」という雑誌の取材がありました。

何度もお世話になっていますが、

今回も思い出に残る良い写真を撮っていただきました。





可愛がっていただいた方々の心に片隅に

こんな犬がいたなぁとちょっとでも覚えていていただけたら

こんなにうれしいことはありません。

(Misako)


2017年5月15日月曜日

KFHⅧ いよいよ着工

土曜日は本降りの冷たい雨でしたね。

私達はそんな中、地鎮祭。

普段なら悪天候をとっても残念に思うところなのですが、

今回はなぜかそんなに心配な気持ちにならない。



当日、現地でお施主さんご家族にお会いすると、

私「すごい雨ですね。」

奥さま「すごいですね。でも、まっ、いいかって。」



ほら、とにかく明るくポジティブなご家族なのです。

いつも通り笑顔のご家族、(やっぱり大丈夫)と私の心の中。



雨の中、地鎮祭の始まりです。

「雨の中」と言っても、

神主さんと工務店さんがきちんとテントを張ってくれたので

いつも通りの状況です。




テントの青がまるで青空のよう。

今回の神主さんは、お施主さんが直接お願いした

大地の守護神「有鹿(あるか)神社」さん。 




こんなに立派な栞を頂戴しました。

御式の様子を少しだけ。




いつもはいたずらな長男もお父さんと一緒に

木製の鍬を持って「えぃ、えぃ、えぃ」





榊をお供えする玉串奉奠(たまぐしほうてん)。

なんだか神妙な感じです。

お子さんも指先まで緊張している感じがいいですね。





最後はお神酒で乾杯して無事終了。

集合写真を撮る際も、

男の子は早速何かを仕掛けます(笑)

おかげでみんないつも笑顔。





それにしても、実際はすごい雨なんですけどね。

御式の後は、地縄の確認を行いました。

建物のおおよその位置を確認します。





手前が監督さんなのですが、

少し不思議な写真だと思いませんか?

奥さま、手に傘を持っているのです。

雨は土砂降り。

どうやら

監督さんにあわせて傘をささずにいるようです。

帰ってきて写真を整理していてそれに気がついたのですが

これから「一緒につくっていくんだ!」という決意表明のよう。

頭の下がる思いです。

ちょっと感動しました。



最後はおまけ写真です。

まだ更地のはずの敷地の隅っこに、

こんな小さな花壇があります。

お引越しを待ちきれずにお施主さんが早々と植えました(笑)

とにかく、いよいよ着工です!

(Misako)