2015年12月28日月曜日

今さらですが・・・はじめまして

今年も残すところ、あと僅かとなりました。

ブログにてお伝えしようと思いつつ
なかなかUPできずに今に至ってしまいましたが
実は・・・。



去る9月6日。
事務所に新人が来ました。


ポストに投函されていたタウン紙上でふと目に止まった、
「里親募集」の広告。
近所の動物病院が掲載しているものでした。





ラブラドールと何かの雑種とのことです。
身体はラブラドール、顔つきは目が青く、ラブとはちょっと異なります。

名前は「さんご(珊瑚)」。
三頭目の犬ということで、三号(さんごう) → さんご 付けました。

 


この写真は、何もかも恐る恐るだった来たばかりの頃。
今になってみると、とてもなつかしい。


1カ月経った現在は、私達も先住犬のぶーすこも
振り回されっ放しの毎日です。




近くのカフェでお昼ごはんを食べた時、
リードをつないだら、仰向けになってゴロリ。
・・・ここまでリラックスしなくても。

いろいろな想いはありますが
縁あって一緒に暮らすことになりました。

お打合せの際にはご迷惑をおかけすることもありますが
どうぞよろしくお願いします。

(Misako)


*****


本日は仕事納めです。

年末年始は下記の通りお休みをいただきます。


  平成27年12月29日(火) ~ 平成28年1月3日(日)


本年はありがとうございました。

来年もみなさまにとって良い一年になりますことを

お祈り申し上げます。

                  (明野設計室一同)










2015年7月24日金曜日

クマ出没注意。特別警戒中。


現在、明野設計室では栽培中のトマトが立て続けに、
窃盗被害に遭う事案が多発しており、
近隣住民は警戒を強めています。


公開された画像によると、
犯人は黒い毛皮の動物とみられ、
現地では「クマ」ではないかとの憶測も流れています。

以上、現場から所員の須佐でした。

(Susa)




2015年7月16日木曜日

ちょい床の間

観光地で面白い建築を見かけました。

古民家を改修した店舗のようですが。。。


階段下が床の間。

階段下って、ついつい収納なんかになりがちです。

でも、こうやって ”余白” や ”余裕” が生まれると、
ただの通路も楽しくなる。

一見機能しないように思える場所が、
実は一番、生活を楽しく、豊かにしてくれる気がしています。

少しの遊びゴコロ。

皆さんも試してみませんか?

きっとこれ壁だったら、息苦しいと思うんですよね。

(Susa)



2015年6月25日木曜日

「濱谷白雨展」

本日打合せの為、国立に行ってきました。

そして偶然にも本日から国立のギャラリーで

高校時代の友人の御祖父様の個展が始まります。



「ギャラリー国立」


http://www.gallery-kunitachi.com/





・・・ということで、帰り際によってみました。

掛け軸のように仕立てた日本画が中心です。


 緻密に描かれた卒業制作の作品から

ユーモラスにも感じられる鳥獣の画等、幅の広い作風が印象的。



その中に文字を描いたものがあり

岳司が在廊していた友人に「何て書かかれているのですか?」と聞くと

こんな答えが。



「何もかも知っていても、

 如何に何も知らないようにいられるか・・・というような意味だそうです。

 緻密に書くこともできるけれど、

 もっと気持ちから出てくる勢いのようなもので絵を描けないか、

 というようなことを祖父はずっと考えていたようです。」



私の好きな画家の1人であるピカソは

最後まで「子供のように自由に絵を描くこと」を目指していたとゆう。

年月を経て人生を経験してなお、

何にも囚われず、自由で新鮮な心を追求したのだと思う。



友人に聞くと御祖父様は彼女がわずか1歳の頃、亡くなられたそうです。



残された画を通じて、御祖父様の生き様や精神が伝わってくる空気感に

身震いをする思いでした。


いろんな意味で深く感動するひとときでした。



(Misako) 


























2015年5月20日水曜日

グリーン グリーン

青空には 小鳥がうた~い~。

5月も半ばです。

 木や虫たちが本気出す季節。
 生活にも緑が溢れてきました。

事務所のウッドデッキに出てくるカナヘビくん。
けっこうどんくさくて、たまに踏みそうになります。

お昼ご飯も、緑多めです。

スーパーで購入したフキを下ごしらえ。
調べたら、植栽で使うツワブキも食べられることが判明しました。
明野の事務所にも、お客様のお庭にも植えてます、ツワブキ。


いつもお世話になっている民園さんにお誘いいただき、
北鎌倉の庭を散策してきました。


一番印象に残ったのが、東慶寺の墓苑。

西田幾多郎、和辻哲郎、鈴木大拙など、
名だたる哲学者や小説家、歌人が眠っておられます。

当然、高級墓地です。
でも、皆さん墓本体は実に質素。
それよりむしろまわりの余白にこそ手がかけられ、
それが豊かに風化して、地に美しく馴染んでいました。

住宅も今は、敷地めいっぱいに建てて、
本体にばかりお金をかけてしまいがちな時代。

先人から大切なことを教わった気がします。

ちなみに、こちら赤瀬川原平さんのお墓。
親交の深かった建築家の藤森照信さんが設計したそう。

最後まで貫かれた、遊びゴコロです。


______________________
アウトテリア民園公式サイト
http://outteriorminen.com/

墓苑地図 | 北鎌倉 松岡山 東慶寺
http://www.tokeiji.com/graveyard/gravemap/
______________________

(Susa)


2015年5月3日日曜日

1畳の増築

駅からの帰り道に現在、増築工事中の家がある。

増築される場所は北側で、

そこには以前格子付の小さな窓がついていたから

多分連続するのは居室ではないのだと思う。

増える分の床面積はとても小さく、

1階2階それぞれが1畳程度だ。




1畳のスペースが増えて、

くらしはどんなふうに変わるのだろう。

例えば、洗面所が1畳増える。

洗面ボールをダブルにする。朝の奪い合いが無くなる。

椅子を1脚置いてみる。お風呂上がりにゆっくり過ごせる。 

ただ空間を拡げただけでも、のびのびと着替えができるようになる。



2階は廊下かな。

それまでは通路としてしか意味がなかった場所に

本棚と小さなデスクを設えて書斎としたり。

収納が1畳分増えると考えれば、ずいぶんすっきりと片付くだろう。



そして

もしも家に、今1畳の増築をするとしたら。

どこにしようかな、どんなふうに使おうかな、と考えてみる。



そんなふうにいろいろな想像をしてみるだけでも、なかなか楽しい。

(Misako)

2015年3月9日月曜日

ありがとう、きなこ

約1ヵ月前の2月11日

一緒に暮らしていたラブラドールのきなこが旅立ちました。





昨年の夏の終わりに

悪性リンパ腫で余命2~3週間と診断されてから約半年後のことでした。


               



あたり前に一緒に過ごしてきた日々。

犬の寿命を考えればいつかは見送らなければいけないと

覚悟してきたつもりですが

それが具体的な期限として示されるとさすがにつらい。

だって、ずっとずっと一緒にいたんだから。






それから

私達ときなこにとって

さもない日常は限りある大切な大切な毎日へと変わりました。


ごはんを美味しく食べること

一緒に出かけて遊ぶこと

自力で排せつをすること

大好きなみかんを眠る前に毎日一個食べること

ぐっすり眠ること



亡くなるその日の朝まで

日常生活を送ることができました。


無邪気で健気で

人を愛し、たくさんの人に愛されたきなこ。

いつも気にかけて可愛がってくださった方々、ありがとうございました。






きなこ、

人生楽しかったかい?

またどこかで会おう。

(Misako)









2015年2月9日月曜日

音吸う明るい壁を


「地階トイレは音がダイニングまで響くんです。
 階段室は暗くって、足も踏みはずすし。」

そんなご不満も聞こえたマンション改修のKFHRⅢ。

 階段室は、段板を大きくして格子戸を挟み、
大きな吸音の壁を作ろうという作戦になりました。



改修の場合、新築と違って大変なのです。
必ずしも、今ある壁がまっすぐだとも限りません。
共同住宅のため、法律上触ってはいけない部分も出てきます。

それなのにそんなこと、
ものともしない職人さんたちの見事なお仕事。




それぞれの格子の吸音のつくりは、表面からでは分かりません。
 ここはダイニングエリアから見えることもあって、
他の部屋とデザインを合わせる必要もありました。

そのあたりも地味ぃーに、大工さん泣かせ。



工事が終わって、一番ほっとしていたのは彼みたい。

「やれやれ。。。」という感じ。

工事中は大変お騒がせしました。
これでやっと、ゆっくりお昼寝ができますね。

吸音壁の効果で、
静かな眠りも提供できていたら嬉しいのですけれど。


(Susa)



2015年1月21日水曜日

毎年恒例!満員御礼!職業体験学習

今の中学校では、職業体験学習というものがあるようです。
ありがたいことに毎年のように、
近所の中学生たちが明野設計室を選んで、職業体験に来てくれます。

今年は、 4人の中学生。

与えられた条件をもとに、自分で家のプランを考え、
1、2階の平面図を描き、東西南北の立面図を描き、
お客様にプレゼンするまでを体験します。



ふだん同じクラスではない4人が、
意見をぶつけながら、到達したそれぞれのおうち。

同じ条件なのに、まったく違う家。
みんなの思いが詰まっています。

実は、反対面に大きなバルコニーとホールがあり、
子供たちが楽しそうな家。
色塗りが丁寧だったので、模型になっても綺麗です。

はじめは四角い家だったのに、いつのまにか丸になっていった意欲作。
 「1か所丸にしたら、まわりも丸いほうが面白い気がした。」
と語っていたけれど、その直感は結構あってると思います。

エスキースを見ていると、
部屋を移動しながら、この部屋はこのくらいいるかな、と
自然に中から膨らんでいくようで、おもしろかったです。

無茶してるようでいて、扉の寸法は律儀に守っていて、
何より平面図と立面図が整合していたのがすごいです。

模型が不完全になってしまったのが、残念。

色の選び方、軒を出さない屋根、
家全体もL字で、外階段からも2階にアクセスできるなど、
中学生らしからぬ、とても大人びた設計の家でした。

むむむ。。。

一番、モノの寸法や窓がしっかり考えられていた家。
窓の描き方や開き方については、
事前にすごく勉強していたようです。なんと勤勉!

 「部屋の扉とクローゼットの扉がぶつかってしまうんですけど?」

とか、聞かれたときはお兄さんヒヤヒヤしました。。。

日々、人が見るものや置くもの、楽しみが詰まった家です。


模型を見るときは、実際の人の目線で。
最後は、みんなで横から覗いていました。

むしろ、こちらがお勉強になりました。
ありがとうございました。

(Susa)