「これ、記念に・・・」
先日お引渡しが済んだ後に
お施主さんがそう言いながら差し出した小さな可愛らしい箱の一つには
センスの良いお箸置きが入っていました。
私達の設計室では基本的にお昼ごはんも夜ごはんも
みんなで適当に作って一緒に食べています。
長い設計期間の間には、お互いの日常生活のことをかなり深く話すことになります。
きっとそんな私達の夕食の時間を想像して選んでくれたのであろうと思うと
とても嬉しく思います。
ちなみに本日の夕食は塩豚ブロックと青梗菜のお鍋。
〆は、豚のスープにラーメンを入れて!
そして「記念」という言葉。
記念というのは「卒業記念」とか「記念碑」とか
単なる記憶以上に意識的に心に刻んでおきたい、とどめておきたい出来事に使う言葉。
さりげなくお施主さんの口から出た言葉だと思うのですが
そこには深い思い出と愛情が宿っているのを感じ私も幸せな気持ちになりました。
お引渡しの時は、いつも完成の嬉しさに手を離れてゆく寂しさが混じるけれど
記念を共有できる喜び・・・・これをしっかり受け止めて、また次へ。
真新しい家・・・だけどもう思い出がいっぱい。
お施主さんにとっても、
造ってくれた施工者の方々にとっても、
私達設計者にとっても。
(MISAKO)
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