私の朝は、決して早いとは言えない。
これは職住近接(一致)のSOHOの数少ないメリットだ。
普段は仕事を開始する9時から逆算した時間まで寝ている。
でも、夏は違う。
夏の朝は気持ちが良い。
太陽が上がる前の爽やかな空気は貴重な時間。
ジョキングしても良し、犬の散歩ももちろん良し。
最近は食器棚や下駄箱の中、本棚の並べ替え等
少しづつ毎日場所を決めて掃除。
こんなふうに季節によって、そして一日の時間帯によって
風や光、空気感が違うことを私に教えてくれたのは祖父母の生活だった。
夏の朝は早く、太陽が上がる前に朝顔に水をやった。
冬にはしない「お昼寝」も夏の特権だったように思う。
ほおづきと鈴虫を必ず買って、東側の廊下の窓際に置いた。
夕暮れは西日があたらないそこに腰掛けて、
鈴虫の音に耳を傾けつつ一休みしたものだ。
そして、夜には蚊帳の中に入って眠るのが楽しみだった。
その頃の私は特別なイベントなど必要とせず、祖父母との夏の生活にワクワクしていた。
ゆるく、静かな時間が流れていた夏休みの生活。
いつでも明るく、いつでも一定の温度、
設備の普及により生活は均一化へと向かう。
だけど夏になると思い出す。
季節の変化を自然に受け止めて、
添うように生活していた祖父母のこと。
(Misako)
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