今の中学校では、職業体験学習というものがあるようです。
ありがたいことに毎年のように、
近所の中学生たちが明野設計室を選んで、職業体験に来てくれます。
今年は、 4人の中学生。
与えられた条件をもとに、自分で家のプランを考え、
1、2階の平面図を描き、東西南北の立面図を描き、
お客様にプレゼンするまでを体験します。
ふだん同じクラスではない4人が、
意見をぶつけながら、到達したそれぞれのおうち。
同じ条件なのに、まったく違う家。
みんなの思いが詰まっています。
実は、反対面に大きなバルコニーとホールがあり、
子供たちが楽しそうな家。
色塗りが丁寧だったので、模型になっても綺麗です。
はじめは四角い家だったのに、いつのまにか丸になっていった意欲作。
「1か所丸にしたら、まわりも丸いほうが面白い気がした。」
と語っていたけれど、その直感は結構あってると思います。
エスキースを見ていると、
部屋を移動しながら、この部屋はこのくらいいるかな、と
自然に中から膨らんでいくようで、おもしろかったです。
無茶してるようでいて、扉の寸法は律儀に守っていて、
何より平面図と立面図が整合していたのがすごいです。
模型が不完全になってしまったのが、残念。
色の選び方、軒を出さない屋根、
家全体もL字で、外階段からも2階にアクセスできるなど、
中学生らしからぬ、とても大人びた設計の家でした。
むむむ。。。
一番、モノの寸法や窓がしっかり考えられていた家。
窓の描き方や開き方については、
事前にすごく勉強していたようです。なんと勤勉!
「部屋の扉とクローゼットの扉がぶつかってしまうんですけど?」
とか、聞かれたときはお兄さんヒヤヒヤしました。。。
日々、人が見るものや置くもの、楽しみが詰まった家です。
模型を見るときは、実際の人の目線で。
最後は、みんなで横から覗いていました。
むしろ、こちらがお勉強になりました。
ありがとうございました。
(Susa)
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